インウイのCMを集めたビデオを貸してもらってからの、時ならぬセルジュ・ルタンスブーム。私の中でだけだけど。（この人も、ルタンスなのかリュタンスなのか）昨年のセルジュ・ルタンス展に合わせて出た「夢幻の旅の記録」という本も買ったし、図書館で西垣通著「麗人伝説」も借りてきた。「麗人伝説」はルタンス作品への作者の「詩情あふるる賛美」があれこれ綴られている本だったので読みづらい。掲載されている画像を楽しむことにする。わー、やっぱり凄いセルジュ・ルタンス。でもって、このCMを作って流してた資生堂も凄いし、このCMを「なんかワカランが崇高な物に接しているぞ」と許容した世間も凄い。 私は年代的にジャストな世代なので、インウイの登場時、つまりセルジュ・ルタンスが日本の大衆の前に登場した時の衝撃を覚えている。もうなんかポカンと口を開けて見とれるしかなかった。ヨーロッパの香気が噎せ返るほどなのだが同時にオリエン

電車で横に座った若い女性が、やおら化粧を始めたのでした。ポーチから鏡を出して覗き込み、眉のあたりをごそごそと。で、このごろ暑いでしょう？電車内はクーラーが効いていたのですが、その女性はお化粧する合い間に左手に持ったウォッシュタオルでもってぐるりと顔を拭くのでした。しゅっしゅっ じぃぃ〜 ぐるり こんな感じ。眉描いて鏡見つめてタオルで拭いて。見ては失礼かとは思うのですが、その迷いの無い顔の拭き方に圧倒されて目をそらすことができないのでした。私は女性がタオルでもって顔を拭う仕草になんか惹かれてしまうのです。自分がメガネをかけている時が多いのでぐるっと拭けないからだと思うのですが。しかし、あんなに顔を拭いていてはファンデーションはどうするんだろうかな。 小学生低学年の頃、なんとも惹かれた仕草がありました。それは「鼻をすする」ことです。書道をちょろっと習っていたのですが、冬になると多くの子供が、垂