1969年、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号は、月に着くまで4日と6時間かかった。人類は今火星を目指しているが、火星まではどれくらいの日数がかかると思うだろうか。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、現在の技術では約250日かかるという。火星で調査を行う期間を考慮すると、地球を出発してから戻ってくるまで3年近くもかかるという長旅だ。 それに伴い懸念されるのが、火星への旅の過程で出るごみを、どのように再利用するかという問題だ。 ロケットに補給物資を輸送する補給船も、火星まで行くのは簡単ではない。そのため、ロケット内の資源をできる限り循環させる必要があるのだ。 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2022年1月、クラウドソーシングサイト「HeroX」で、火星への旅で出るごみを再利用するアイデアの募集を始めた。募集期間は2022年3月半ばまでで、4月下旬には選ばれたアイデアが発表される。