大森望・日下三蔵編『量子回廊』(創元SF文庫)読了 内容紹介 日本SFの扉がひらく 第1回創元SF短編賞受賞作を収録 2009年の精華18編を収める。今回はマンガ2編を収録。 さらに巻末には、編者二人に加え山田正紀氏を選考委員に迎え、 612の応募作から選ばれた第1回創元SF短編賞受賞作を掲載した。 (東京創元社ホームページより) 掲載順に寸評と+3~-3の7段階評価を付す 個人的感想(誤読)です どうかお気を悪くなさらないでくださいね 後半は残念な作品が多かった気がする ●上田早夕里「夢見る葦笛」(+2) 大好物な作品 DTMにまつわる2人の女性の百合な展開を期待したが そうはならず(当たり前) 結局イソギンチャク生命がなんであるのかはわからずじまいだけれども そんなものに変身したいとは思わないなぁ ラストのバイオハザード的展開は衝撃 ●高野史緒「ひな菊」(+1) まさか本作がバイオSF
「あの焦げてるように見えるのはいったい何だ?」と思ってたんだが、the effect of vacuum and atomic oxygen on the threads and thread sealant used on the thermal coverとのこと。なるほど、原子状酸素によって激しく酸化してる、つまり「ほぼ焦げてる」ってことか。 前巻に比べるとかなり傾向が違うな。正直、いわゆる「言語SF」「ニューウェーブ」的な、あまり好みではない方向に突っ走ってるような。「ああ、もういいかな」と思ったけど、予告された次巻以降の顔ぶれに思いとどまる。とり・みき、森岡浩之、小川一水、長谷敏司……と並べられれば、さすがに買わざるを得ない。ま、国内SFアンソロジーが出版され続けてくれること自体は大変にありがたいので、なんとかそれが俺の好みのタイプを保ってくれることでもお祈りしようか。 しかし、
量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫) 作者: 田中哲弥,大森望,日下三蔵出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/07/27メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 59回この商品を含むブログ (46件) を見る いつもにまして文系SFが多い印象。叙情SFっつうか。工学系SFが少なくてその筋の方々には不評なのではなかろうかなどと勝手な心配をしつつ読みました。野尻抱介とか林譲治とか小川一水とかが入ってないのは単に彼らがSF短編を発表していなかったから? で、背景はともかく、結果集まった作品はどれもぼくの好みには近くて、これまでの二冊にもより増して楽しい一冊でした。新城カズマ・瀬名秀明のコンボにしんみりしたりとか、市川春子にやっぱり泣かされたりとか。トリを飾る松崎有理の第一回創元SF短編賞受賞作『あがり』もおもしろかった。「トンデモSFっぽいネタをこういうまとめ方で終わら
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