大規模なサイトだけでなく、中小規模のサイトにおいても、Webや電子メールなど、増大する一途のサービスや要求に耐え、可用性を高めるため、 負荷分散装置(ロードバランサー)を導入するのが一般的になってきています。 しかし、ベンダー各社から専用システムが販売されていますが、どれも高価です。 オープンソースで開発されているL4負荷分散システムとして、Linuxカーネル上に実装されているLVS(Linux Virtual Server)があります。 LVSは専用システムに比べてローコストであり、Linux上で動作するので、 トラブル時のパケット解析などが比較的容易にできるなどの特徴があります。 LVSの性能はどの位なのでしょうか? 残念ながら、LVSの性能を評価したものは、インターネット上には見当たりませんでした。そこで今回は、LVSの基本性能について調べるために実験をしてみました。