残業ゼロを実現するためのビジネスハック術を紹介する、ベストセラー作家・佐々木正悟氏の連載企画。今回は心理学的なアプローチから、仕事のパフォーマンスを向上させる方法をご紹介します。 注意の残留を引き起こしてしまう、「ながら仕事」に要注意 心理学では「注意の残留」と呼ばれる現象があります。これは1つの作業から、別の作業へと「スイッチ」しても、意識の一部は元の作業のことを「モニタリング」しているという考え方です。 ごく簡単に言えば、プロ野球中継をラジオで聞きながらものを書いていたとします。「打った!」というアナウンサーの声で意識が野球のほうにスイッチされると、また仕事に戻ったとしても、しばらくはラジオの方に注意が残留するのです。 ですので、心理学的には、音楽を聴きながら、ラジオを聴きながらといった「ながら仕事」は「注意の残留」を引き起こしやすく、集中力は散漫になるということが言えます。 しかし、