転びました。 シラフで転びました。 平日の朝。通勤途中。 一日に数十万人が利用する駅。改札前。往来ど真ん中。 転びました。 壮大にすっ転びました。 確かに、少しぼんやりはしていました。 憂鬱な出勤前。疲れの抜けない週の後半。満員電車から吐き出された後。 「新宝島」を聴きながら、サカナクションのキーボードの人(後述)のことを考えていました。 転びました。 それはとても自然なことでした。 なるべくしてなったかのようでした。 パンプスの踵が、滑らかな駅構内の床につるりと持っていかれました。 あまりのナチュラルさに、一瞬何が起きたのかわかりませんでした。 気づいたときには床に座り込んでいました。 ごくごく自然に、この体勢になっていました。 そのまま3秒ほど固まってから理解しました。私、転んだのか……と。 不思議と「恥ずかしい」という気持ちは浮かんできませんでした。 ああ。いけない。立ち上がらなきゃ
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