コンピューター:C言語講座:共有ライブラリについて 概要 今回はC言語講座の読者の方からの提案で、共有ライブラリを取り上げます。 共有ライブラリは、静的なライブラリが実行形式に合体されるかたちでリンクされるのと違い、実行時に動的にリンクされるものという定義で、しかも他のプロセスと共有するかたちで実行時にリンクされて使われるものです。UNIXでは、プロセス間でファイルを共有するというと、mmap()を思い浮かべますが、まさにこれを使用し、共有ライブラリをマップして動作するものです。 一般のライブラリは、arコマンドによりアーカイブされて、要するにオブジェクトファイルを固めてつくるようなもので、普通は拡張子として「.a」を使用します。共有ライブラリはarコマンドは使用せず、ccコマンドから実行されるldコマンドが作成します。一般的に拡張子として「.so」を使用します。 ccあるいはldコマンド