(英エコノミスト誌 2011年1月22日号) 米国の一部の政治家が「スプートニクの瞬間」の再来を待ち望む理由と、それに意味がない理由。 1月18日にホワイトハウスで米中首脳による夕食会が開かれるかなり前から、バラク・オバマ米大統領のスタッフは、これほど少人数での会談を兼ねた夕食会が行われること自体が、両国の関係に新たな親密さが生まれていることの表れだと発言していた。 普通であれば晩餐会には大勢の取り巻きがいるものだが、この日の夕食会の出席者はたった6人で、オバマ大統領と胡錦濤国家主席が補佐役を2人ずつ同席させただけだった(米国側はヒラリー・クリントン国務長官とトム・ドニロン国家安全保障担当大統領補佐官)。 ホワイトハウスによれば、これは両国の関係が実務的になった証しなのだという。実際、オバマ大統領は就任から2年間で胡主席と7回も直接顔を合わせて会談しており、温家宝首相とも3回の会談を持って