地下鉄サリン事件などで警察庁から特別手配されていたオウム真理教(アレフに改称)の菊地直子容疑者(40)とみられる女が3日、相模原市内で身柄を確保された。警視庁本部に移送し、菊地容疑者と確認されれば、殺人と殺人未遂容疑で逮捕する方針。昨年12月末に平田信被告(47)が出頭・逮捕されており、オウム真理教関連で特別手配されていた4人のうち、行方が分かっていないのは高橋克也容疑者(54)のみとなり、行方を追及する。 調べでは、菊地容疑者は95年3月20日朝、旧営団地下鉄(東京メトロ)千代田線などの車内でサリンがまかれ、乗客ら13人が死亡、6000人以上が重軽傷を負った事件で、サリン製造にかかわった疑いが持たれている。教団「化学班」キャップ、土谷正実死刑囚(47)が中心となった製造プロジェクトにかかわり、サリンの試薬や実験器具の購入を担当し、サリンの実験工程をノートにまとめる役割を果たしたとされる。