体調不良の恩恵を受けて、おじいちゃんのような日々を過ごしている。寝起きに珈琲を挽き、敬愛する藤岡弘さんに倣い「ありがとう」と囁きながらお湯を注ぐ。縁側で日光浴をする。庭を行き交う蝶々を眺める。午前中は軽い運動か創作か読書の時間に充てる。午後以降は、来客があれば対応をして、一緒に飯を食べたりお茶を飲んだりする。夜、月のあかりを眺めながら「月があるなあ」とか思ったりする。もう、30歳で定年でいいと思う。30歳以降は余生【ボーナスタイム】である。 人生はボーナスタイムである。これはわたしの好きな言葉【考え方】である。これまで、好きな言葉とか座右の銘を尋ねられてもまったく上手に答えられない自分がいた。これからは「人生はボーナスタイムである」と返したいと思う。生まれて来ただけで全員勝ち組、生きているだけでいい、それ以外はまったくのおまけみたいなものである。金持ちになるとか有名になるとかある種の功績を