連載『そんなこと言うんだ』は、日常の中でふと耳にした言葉を毎回1つ取り上げて、その言葉を聞き流せなかった理由を大切に考えていくエッセイです。#4では、筆者が参加した飲み会で、男性が口にした「女呼ぼうぜ」という言葉から、”男が「女」を語る瞬間”について考えていきます。 ■自我が目覚めたら友達が減った 23~25歳くらいの間、男友達とつるめなかった。 大勢集まる会で顔を合わせる程度ならいても、自発的に予定を合わせて会う男友達は1人しかいなかった。なんでそうなったのかを振り返ると、大学生活を終え社会に出るタイミングで、学部学科やサークルの繋がりから離れ、付き合う人間を完全に自分の意思で決めていい状態になったときに、自分でも気づかないくらい自然に男性がごっそりと選択肢から外れていったから、ということになる。 何か決定打になる大きな事件があったわけではなく、積もり積もったそれまでのもやもやが、輪を離
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