なかなか結果が良くならないのに、すごく自分の評価が高い人がいる。自分の状況を深刻に受け止めることがないため、一向に改善されることがなく、周囲を困らせる人が後を絶たない。日経プレミアシリーズ『勉強できる子は○○がすごい 』(日本経済新聞出版)から抜粋して紹介する。 自分の能力の低さに気づく能力も低い ダニング=クルーガー効果という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは、能力の低い人ほど自分の能力を過大評価する傾向を指すもので、能力の低い人は自分の能力の低さに気づく能力も低いと言い換えられたりもする。 まずは、そのダニング=クルーガー効果について説明しよう。心理学者のダニングとクルーガーは、いくつかの能力を測定するテストを実施し、同時に本人にそれぞれの能力について自己評価してもらった。 そして、実際に行ったテストの成績をもとに、最上位グループ、中の上グループ、中の下グループ、底辺グループに分け
![能力の低い人ほど自分の能力を過大評価する](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f80bd6740c42662345c026ab4875f89cb6f7b146/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fgen%2F19%2F00463%2F072700002%2Ffb.jpg)