日本人はなぜ「さよなら」と別れるのか。軽井沢病院の稲葉俊郎院長は「私は東京大学の竹内整一教授に、1年間かけてこの言葉だけについて授業を受けた。そのくらいの深さと強度がこの言葉にはある。アメリカ人作家が『世界中を旅したが、このように美しい言葉をわたしは知らない』と評したのも納得だ」という――。 ※本稿は、稲葉俊郎『いのちの居場所』(扶桑社)の一部を再編集したものです。 東京大学では1年間かけて「さよなら」だけを学んだ 人生には、たくさんの出会いと別れがあります。そうした出会いと別れは、一つのセットのようにして互いを補い合う関係にあります。出会いがあるからこそ別れがあり、別れがあるからこそ新しい出会いも生まれます。 別れの言葉は世界中に存在していますが、日本語で使われる「さよなら」「さようなら」という言葉は、もともとどのような言葉なのかご存じでしょうか。わたしは学生時代、この言葉だけについて1
![接続詞を「別れ言葉」にしている…「さよなら」という4文字を米国人作家が「最も美しい言葉」と評したワケ 別れの痛みを「再会の希望」で紛らわさない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b87ddbdda05e1e74f4ad75f03a15a15025b7ecb9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F8%2F1200wm%2Fimg_0866a1f248a69d693989e16b738d1175978629.jpg)