農薬散布用の小型無人機「ドローン」が、秋田県内の大規模稲作農家の注目を集めている。普及が進む農薬の空中散布だが、狭い場所にある水田や民家近くなどでは産業用の無人ヘリコプターが使いにくいため、小回りが利くドローンの活用が期待されている。 県内で唯一、ドローンの製造販売を手掛ける大館市の東光ホールディングスが3月に発売した農薬散布用ドローンは5リットルのタンクを搭載し、約8分で60アールに散布できる能力を持つ。高さ45センチ、幅101センチ、奥行き88センチ、重さ6.9キロで、価格は約120万円。既に10件以上の問い合わせがあり、秋田で2人、山形県で1人が購入した。 国内で使われている一般的な産業用ヘリは、農薬16リットルを2ヘクタールに約20分で散布できるが、価格は1000万円程度と高価。県内では約200人が使っている。 県水田総合利用課によると、昨年、産業用ヘリを使って農薬が散布され