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ブックマーク / www.tinami.com (2)

  • TINAMIX - 逆境哀切人造美少女電脳紙芝居『少女椿』

    【序幕】秘匿される見世物 これから俺がここで述べようとするのは、アニメ版『少女椿』の辿った数奇な運命についてのお話しである。もともと『少女椿』とは、街頭で演じられていた紙芝居であった。この逆境の少女・みどりちゃんの秘話を描いた紙芝居を丸尾末広が潤色してマンガ化したものを、さらにアニメ化したもの。それがアニメ版『少女椿』である。だがこのアニメ版『少女椿』、とうてい通常の意味でのアニメとは言い難い。アニメであって、アニメでない。アニメ版『少女椿』とは、そんなジャンル不明の作品なのである。 まずこの作品、ほとんどの場面が原作のマンガそのままの構図となっている。しかも大島渚の『忍者武芸帳』さながらの止め絵のオンパレードで、ズームなどによってかろうじて「動き」が与えられているばかり。動画化されている部分は全体の半分くらいで、リミテッド・アニメどころか紙芝居に近い。なぜこうなったのか。理由は簡単、1時

  • TINAMIX めがねのままのきみがすき

    逆転眼鏡っ娘の代表的な作品としては、山岸凉子『ミスめがねはお年ごろ』[図11]や、くらもちふさこのデビュー作『メガネちゃんのひとりごと』[図12]が挙げられよう。特にくらもちふさこは後に少女マンガの王道『別冊マーガレット』のエースとなる作家だけに、そのデビュー作で逆転眼鏡っ娘が扱われたということは、恋愛眼鏡を考える上でたいへん象徴的なことである。 『メガネちゃんのひとりごと』の主人公のアコは、眼鏡にコンプレックスを持っている。それで、大好きな東くんにも告白できないでいる。「いっそ告白しちゃおうかな、あなたが好きですって……。……自信ないんだ。あいつ、メガネの女の子きらいかもしれないもん」。しかし、ひょんなことから東くんを好きだったことが人にバレてしまう。悪友たちに眼鏡をとられてしまい、近眼で何も見えないまま、東くんだと気づかずに好きだと伝えてしまうのだ。 告白してしまったと気づいて慌て

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