厚生労働省は1日付で、11年の人口動態統計(年間推計)を公表した。出生数と死亡数の差である自然減は戦後最大の20万4000人となった。07年以降5年連続の人口減少で、減少幅は、前年(確定数)の約12万6000人減から約8万人も拡大した。東日本大震災で約1万6000人が死亡した影響もあり、減少幅が大きくなった。人口減少傾向は今後も続くとみられる。 人口推計は出生数から死亡数を引いた人口の「自然増減数」で測る。出生数は、出産しやすい年齢の女性人口が減ったため前年より約1万4000人少ない105万7000人。死亡数は約6万4000人増えて126万1000人。出生数は戦後に統計を取り始めた1947年以降で最少となる一方、死亡数は最多を記録した。 結婚は前年を約3万組下回る67万組で戦後最少。離婚も約1万6000組減って23万5000組だった。【山田夢留】