世代に応じて受給と負担はどう変わる?※生涯年収に対し、給付額から生涯で支払う保険料などの負担額を引いた比率。横軸は生まれた年 内閣府の経済社会総合研究所が20日まとめた「社会保障の受益と負担に関する世代別の影響試算」によると、若い世代ほど受益よりも負担の方が重くなることが示された。1950年生まれは保険料などの支払額より、年金などの受給額の方が多いが、55年生まれ以降は支払額が受給額を上回る「支払い超過」となる。2015年生まれでは、負担の超過額は生涯収入の13.2%にものぼる。政府は消費税増税を柱とする税と社会保障の一体改革の実現を目指すが、世代間格差の是正が大きな課題となりそうだ。 内閣府の試算で、年金、医療、介護の社会保障3分野について、生涯の受給総額から支払額を差し引いた「純受益」の生涯収入に対する比率を見ると、50年生まれは1%のプラスだが、55年生まれはマイナス3.1%となる。