子どもが最期の時を家族と過ごせる「子どもホスピス」をつくりたい――。6歳の次女を脳腫瘍(しゅよう)で亡くした経験から、そんな夢を抱いていた父親のもとに、元看護師が「子どものために」と残した遺産1億円が届いた。2人の思いが結びつき、神奈川で計画が動き出した。 川崎市幸区の田川尚登さん(56)がホスピス設立を思い立ったのは、次女はるかちゃんの死がきっかけだった。1997年9月、脳幹に腫瘍が見つかって余命半年と宣告され、神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)に入院した。 田川さんは毎日病室に駆けつけ、寄り添った。面会終了の午後7時に帰ろうとすると、はるかちゃんは「帰らないで」と泣きじゃくった。その時間、周りの病室からも、いくつもの泣き声が聞こえてきた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く