シグニファイア(signifier)とは、対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かりのことである。デザイン用語としては、アメリカ合衆国の認知科学者ドナルド・ノーマンによって提唱された[1]。 俗にアフォーダンスとも称するが、本来アフォーダンスとは「対象物と人間との間のインタラクションの可能性」自体を指し、「対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かり」を指すわけではない[2][3]。 1988年、提唱者のノーマンは心理学者ジェームズ・ギブソンの定義したアフォーダンスという用語を著書『誰のためのデザイン? ―認知科学者のデザイン原論』(原題: The Design of Everyday Things)において紹介し、対象物と人間との間のインタラクションの可能性をデザインによって示すことの重要性を説いた。この観点はデザイン領域に多大な影響を与えたが、この