47NEWSの医療・健康サイトは、共同通信社と52新聞社が役に立つ医療、介護、健康情報をお届けします。最新ニュース、医師ら医療専門家のコラムやQ&A、共同通信の連載「医療新世紀」などの関連記事も充実。 妊婦が感染すると赤ちゃんに重い障害を引き起こす可能性がある病原体の中で、患者数は比較的多いのに知られていないのがサイトメガロウイルス(CMV)だ。 確立した予防法や治療法がないため、検査も妊婦への説明も積極的には行われてこなかった。しかし近年、厚生労働省研究班の調査で国内の感染状況が明らかになり、患者会も発足。「母子感染を少しでも減らすため、妊婦への啓発など対策を充実させるべきだ」という声が強まっている。 ▽大半は見逃し CMVはありふれたウイルスで健康な大人や子どもには無害だ。しかし免疫のない女性が妊娠中に初感染すると、40%程度の確率で胎児に移行する。多くは無症状だが、重症だと発達の遅れ