みそを訪問販売する際、「信州から来た」「無添加のみそ」などと、事実と違う内容を客に告げたとして愛知、岐阜、三重、静岡の4県は21日、特定商取引法違反(不実の告知など)の疑いで、名古屋市西区のみそ販売業者「信州富士」(藤田毎幸(つねゆき)代表)に、12カ月の業務停止を命令した。 愛知県県民生活課によると、同社は昨年11月、県内の60代女性宅を車で訪れ、「信州から来たみそ屋です」と勧誘。添加物を使っているのに「無添加」と偽り、みそ2.5キロを8千円で販売するなどした。 同社は2008年11月にも似た手口でみそを販売し、3カ月の業務停止命令を受けた。前回の処分以降、今年8月末までに4県には計89件の相談が寄せられていた。愛知県では、客は高齢者が中心で、契約金額の平均は1万4640円だった。