例解国語辞典 時枝誠記編 (中教出版、1961年第19版、全951ページ)の出品です。 本書は、国語学者で東京大学教授・早稲田大学教授などを歴任した、時枝誠記先生(1900~1967)が編集した、入手が極めて困難な国語辞典です。 本書は、特に辞書マニアの間では、喉から手が出るくらい手にしたい、言わば垂涎の的となっている国語辞典として有名ですね。 言うまでもなく、時枝誠記先生は昭和を代表する国語学者であり、「言語過程説」を提唱し、これに基づいて形成した独自の国文法が時枝文法と呼ばれており、国語学の世界で大きな影響を及ぼしたことは言うまでもありません。 本書の特徴を一言で言ってしまえば、収録している項目すべてに極めて適切な使用例を付けたことにあり、また説明もかなりわかりやすく噛み砕いて説明しており、本書を手にすればあっという間に魅力に引き込まれることは確実です。 さて、本書である『例解国語辞典