「国家を破滅に導いたのは誰だ 60年目の総決算 新・東京裁判 決断しないリーダー、暴走する組織」 座談のメンバーは半藤一利、保阪正康、福田和也、御厨貴、戸部良一、日暮吉延。小見出しは以下の通り。 東京裁判は政治劇だ ――マッカーサー 陸軍を蝕む官僚支配 ――東條英機と梅津美治郎 海軍善玉論は本当か ――伏見宮と米内光政 逃げる政治家たち ――近衛文麿、廣田弘毅 メディアの大罪 ――朝日新聞とNHK 天皇側近の不作為 ――西園寺公望、牧野伸顕、木戸幸一 昭和天皇 ――苦悩の果てに 今年の夏は東條メモの公開だとか東京裁判全資料の整理完了とか、東京裁判論にとって大きな意味をもつ出来事があったわけだが、タイミング的にはもちろんその成果を十全に活用できるわけもなく(保阪氏が東條手記に言及して「いかに戦争指導者としての自らの責任に鈍感であったかがよくあらわれています」と語っている程度)、これといって新