じつはぼくもまったく気がつかなかったのだが、鳩山首相が沖縄を訪れて人々の憤激を買った23日は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前韓国大統領の一周忌にあたる。 比べることも故人に失礼だが、それでも今の(そしておそらく今後の)鳩山政権が置かれている位置は、前大統領の政権がその末期に置かれていた状況を、ある意味で思い出させるところがある。 そのことを書いておきたい。 前大統領の政権末期というと、後に検察による追及(その政治的背景については、今も論議されている)を受けて自殺の遠因になったともされる金銭にまつわる疑惑の問題が既に大きく取りざたされていたかどうか、そのへんが記憶が曖昧なのだが、とにかく内外の政策に関して多くの国民、とりわけ元来の支持層だった(反米的でもある)市民運動勢力から政策に関して愛想をつかされるような形になり孤立していった、という印象が強い。 とくに大きな出来事は、農産物輸入自由化や雇用・