来年1月開催予定の展覧会「福岡現代美術クロニクル1970-2000」(仮称)の準備にかかっている。「菊畑茂久馬回顧展」に続き、これもまた2館共同企画・(完全)同時開催の展覧会。今度のお相手は、すぐ近所の福岡県立美術館である。 福岡県内における戦後の美術活動の回顧は、福岡県美および市美でたびたび行なわれてきている。ざっと振り返ると、「上田宇三郎と朱貌社の仲間たち」(1992、県美)、「九州派−反芸術プロジェクト」(1988、市美)、「福岡映像史」(1992、市美)、「福岡美術戦後物語」(1998、市美)などである。以上の企画により1960年代までの回顧はほぼ終わっているといえる。また、2003年に北九州市立美術館と当館とで共同開催した「福・北美術往来」(2003)では、おもに90年代以降に活動を開始した作家たちの活動を紹介した。そうすると、1970〜80年代が抜け落ちていることになる。この時