法務省は8日、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる「予備試験」の今年の合格者が219人だったと発表した。 初めて実施された昨年の116人からほぼ倍増し、法科大学院生が61人(昨年8人)、現役大学生も69人(同40人)含まれていた。法科大学院で2~3年間学ぶことを前提とした現行制度の趣旨に反し、予備試験が司法試験の早期合格を目指す学生の「近道」となっている実態がより鮮明になった。 今年の受験者は前年より706人多い7183人で、合格率は3・05%。合格者の最年少は19歳、最年長は66歳で、平均年齢30・31歳だった。合格者は来年から5年間で3回の司法試験の受験資格を得たことになる。