須賀川市が特撮文化の推進拠点として整備を進めてきた「須賀川特撮アーカイブセンター」が3日、同市柱田字中地前22に開館した。同市出身で"特撮の神様"と称される故円谷英二監督が礎を築いた特撮文化を継承、市内外に広く発信する。 模型をはじめとする資料を保管、展示する収蔵庫と、資料の修復や調査研究を行う作業室、特撮関連の書籍を集めた図書室などで構成される。収蔵庫には、円谷監督最後の長編「日本海大海戦」(1969年)の撮影で使用された「戦艦三笠」やメカの模型、ウルトラヒーローの人形、撮影用全身スーツの頭部など約1000点を収めており、その一部を観覧できる。 このほか広さ約20平方メートルのミニチュアセットが置かれ、特撮の魅力を体感できる多目的スペースなども備える。建物は岩瀬農村環境改善センターを改修して整備された。地上2階建てで延べ床面積は約1130平方メートル。整備費用は約2億4800万円。 市は