私、1人で生きることになったので。 やはり最後までなんとか、生きられるだけ自分の力で生きていきたいなあと思って、それで「終活」始めたんです。 葬式はしなくていいです、火葬してもらえれば。お墓は樹木葬で。 私は80過ぎて始めたんですけれども、もっと早く始めたほうがよかったなと思っています。 「覚悟していた」その日が 3年前、約30年間連れ添ったパートナーの女性を、がんで亡くしました。 がんの治療が続く中、亡くなったあとのことは最後までほとんど話すことができなかったと言います。 「覚悟はしてたんですけどね。明るい性格で、『私があなたの面倒を見るわよ』って言ってくれるような人でした。そのときは『終活』ということばも知らず、あとのことはなるようになるだろう、ぐらいしか思っていませんでした」 パートナーが亡くなって1か月ほど後、子や孫のいない酒向さんは自分の死後のことを考え、「終活」を始めました。