皆さん、アンケートへのご協力ありがとうございました。 過去投稿作品、復活させました! 一覧ページへのリンクは、下の投稿作品欄にあります。 そして同時に、まにーやさんからの投稿作品2本も、アップしました~。
『水檻』 「く、っぁ、ああ……」 苦しげな少女の声が暗闇から洩れていた。 光の届かない地下世界の中に存在する更なる暗闇。閉鎖された空間の恐ろしさ。 既に言葉ではない声を発しながら少女は、ルリ=サラサはその恐ろしさを肌で感じていた。 「くっくっ、辛いか。生命の巫女よ?」 苦しみに耐えるルリのすぐ傍から、冷酷な響きを持った男の声が届いた。 それは問いでも何でもないただの確認の言葉。 そして、ルリに微かな希望も与えないと再認識させる声。 暗闇に溶け込むような黒い髪と黒い服。鴉を人間にすると丁度このような感じだろうか。 その鴉の名は白龍(パイロン)といった。風貌とは全く逆の意味を持つ名の男。 「この場所には誰も来ない。誰も察知出来ない。つまり、オマエは救われない……」 そう言って白龍はルリの顎をくっと持ち上げた。苦しみの色を含んだ声を吐き出す唇が印象的だった。 それを見て愉快そうに口元を歪めた白龍
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く