【パース(オーストラリア西部)=石崎伸生】クアラルンプール発北京行きマレーシア航空370便(乗員・乗客239人)が消息を絶った問題で、オーストラリア当局は6日、不明機が墜落したとみられる豪州西方のインド洋南部で、超音波信号を探知したと発表した。信号が、不明機のブラックボックスから発せられているかは不明という。 不明機の捜索を巡っては、中国国営新華社通信が5日、中国の巡視船が、インド洋南部で超音波信号を探知したと報じた。豪州当局によると、豪州の艦船が6日に探知した超音波信号は、中国船が探知した海域と約550キロ・メートル離れているという。豪州の探知機は、約3キロ・メートルの範囲内しか信号を探知できないため、中国船が探知した信号とは異なるとみられる。 捜索の調整役を担う豪州のヒューストン前国防軍司令官は、中国と豪州の超音波探知はいずれも、「重要な手がかりだが、慎重に扱う必要がある」と述べた。