俺の隣の席に、突如女の子が来ることになった。 俺は自他ともに認めるキモいヲジサン。 仕事もクビにならない最低限度程度を低空飛行し続けてる、自他ともに認めるポンコツ。 だから長いこと俺の隣は空席だった。 そこに突如、女の子が座ることになった。 いざ本人が来たとき、咄嗟に「えっ?!」と思わず声を上げそうになった。 とにかくすんげぇ美人。 新垣結衣と石原さとみを6:4でブレンドした後に橋本環奈を隠し味に仕込んだような、今までに芸能人でも見たことのないような美人だった。 にわかに緊張が走った。 俺は聞いたことがある。 キモヲタが美人を目の前にして色々おかしくなっちゃった多々の実例を。 だからとにかく、"あたらず・からまず・かかわらず"を決め込む決意をした。 まず衣服。 正直、スーツを最後にクリーニングに出したのはいつなのか思い出せないほど着倒していた。 「(このキモヲタオジサン、マヂ臭ぇ…)」と思