図書館には「りぼん」がよく似合う先だって、地元の建築士会というところに呼ばれて図書館について講演をしてきた。話を持ってきたのが、1級建築士の資格を持つ高校同期の友人で、「松浦君なら図書館に一家言あるだろうから」という理由で当方に振ってきたのである。 ええ、ありますよ。自分は図書館の素人ではあるけれど、間違いなく図書館のヘビーユーザーだし、特に今の地方自治体の図書館運営について言いたいことは山ほどありますし。というわけで二つ返事で引き受け、建築士の皆さんの集まりで話をしてきた。 図書館は公共貸本屋ではない 基本的に話したことは4つ。 まず、図書館というものは地域の知の拠点なのだから、みんなもっときちんと使おうということ。どんな図書館でも過去数十年分、あるいは100年を超える知識が集まっているのだから、私たちはそのことを意識して徹底的に利用しないと図書館がもったいない。 図書館といっても、日本で刊行される本のすべてを収蔵して
