文化審議会の著作権分科会出版関連小委員会では、本年5月13日より、電子出版に関連する出版社の権利について集中的に議論を重ね、7月29日の第6回の会議により、電子出版権の創設の方向が固まったと報道されています。 電子出版における出版社の権利が議論となったのは、平成22年の「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」(総務省,文部科学省,経済産業省の三省合同開催)に遡ります。同年の6月の報告には、「オープン型電子出版環境の実現」も含まれていました。この懇談会報告を受け、文化庁では、平成22年末に、「電子書籍の流通と利用円滑化に関する検討会議」 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/denshishoseki/ を発足させました。当該検討会議の翌平成23年末の報告には、「出版物の権利処理の円滑化に関する事