特集「ゼネコン異変」の他の記事を読む 村上系ファンドやイギリスのシルチェスターなど、アクティビスト(モノ言う株主)が大手ゼネコンなど建設業関連株を買い増している。現金などの資産が豊富(キャッシュリッチ)で、株価が割安に放置されている銘柄が主に狙われている。 ただ、アクティビストが目を凝らしているのはそこだけではない。村上世彰氏は銘柄選定の基準について、著書『生涯投資家』の中で次のように述べている。 「ファンドで投資する銘柄を選ぶ際、時価総額に占める現預金(不動産、有価証券など換金可能な資産を含む)の割合、PBR、株主構成などを点数化してスクリーニングをする」 また、村上系ファンドの関係者は東洋経済の取材に対し、「売り上げが落ちるときが投資のチャンス。財務の良好な企業が多いことは変わっていない」と語っており、やはり財務の健全性を重視していることがわかる。 PBRやネットキャッシュ倍率などでラ