豊島区と中野区はそれぞれ、8月から区の施設で生理用品の無料配布を始める。両区ともナプキンをトイレで無料提供するサービスを展開する企業のオイテル(品川区)と協定を締結し、経済的な理由から生理用品を購入できない「生理の貧困」も社会問題化しており、女性の負担軽減を図る。(中村真暁、西川正志) 豊島区は、区役所本庁舎と男女平等推進センター、としま区民センターの三施設にある計十四の女性用個室トイレで、八月から生理用ナプキンを無料提供する。 区によると、利用者は個室内に掲示されるQRコードから、専用アプリを自身のスマホにダウンロード。ナプキンを常備するディスペンサー(取り出し容器)にアプリをかざすと、取り出し口からナプキン一つを無料で受け取れる。二つ目以降は、二時間おきに提供される。