日本では何かの失敗が起こると「責任追及のため」と称して原因究明がはじまります。再発防止のためなどと言いますが殆どの場合、それはホンネではありません。 再発防止のためには根本的な原因までさかのぼって事故を分析する必要がありますが、実際には業務上過失致死、業務上過失障害で短兵急に関係者を処分し、それで一件落着としてしまうケースが多い。 要するに犯人探しの仕組みなんですね。 法律を運用する人間は、失敗に直接関わった個人に責任を負わせようとするばかりで、その事件を発生させるに至った組織や社会の枠組み自体の問題を追及するという考え方を持っていないようにみられます。 ロスアラモス国立研究所のマクローリンは、日本の原子力の扱いがあまりに形式的になっていること、それ故、近い将来重大な事故が起こるリスクがあることを警告する手紙を日本に送ったところ、たまたま、本当に偶然にその五日後にJCOの臨界事故が発生しま