前週末にモスクワで開かれた主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、為替市場に影響を与える閣僚や与党幹部の安易な発言にクギを刺されたからだ。 19日の参院予算委員会で、安倍首相は「為替についてコメントするのは適切でない」と述べた。麻生副総理・財務相も「為替のことは立場上、一言隻句申し上げることはない」と話し、だんまりを決め込んだ。 一方、金融緩和を目的とした外国債券の購入についても、円安誘導策と受け取られかねないため、麻生氏は19日の記者会見で、「買う気はない」と明確に否定し、一時、外国為替市場で円高に振れる場面もあった。