ショパン国際コンクール4日目。ワルシャワは本日も晴天!会場も聴衆が増え、ほとんど空席がなくなってきた。本日を含めて60名のピアニストを聞いたが、今日もまた驚くべき演奏が登場した。まず午前の部から。 今回は個性的なピアニストが多い中、正統派のピアニストが登場した。米国のエリック・ズベー(Eric Zuber)は磨かれた質の良い音で、安定かつ美麗なショパンを演奏する。エチュードop.10-1は深い良質な音でダイナミックに、op.25-6も卒がない。ノクターンop.27-2は特別なことをしなくても、楽譜に忠実に、深く美しく響く音で弾くと魅力的な演奏に仕上がる、という良い例だろう。スケルツォ2番op.31も安心して聞いていられる。中間部も美しく、多少和音などが乱れた箇所があったが、全体は美しく完成されている。(使用ピアノ:スタインウェイ) 「自分の言いたいことが伝わるか心配でしたが、今日は楽しんで