Home TAP the SCENE 夕陽のガンマン〜悪を裁くのは正義でもヒーローでもない。悪を始末するのは“成熟した流れ者”だ。 - TAP the POP 『夕陽のガンマン』(FOR A FEW DOLLARS MORE/1965) いつの時代にもやりたい放題の悪というものが存在して、それが謙虚に慎ましく暮らす人たちの脅威となる。正義を掲げて対抗する者もいるが、そのほとんどが邪悪な力によって虫けらのように片付けられてしまう。そんな時、待望のヒーローが突如現れて何もかもを解決する……これまで多くの映画やドラマやコミックで描かれて来た世界だ。勧善懲悪的な結末に、観る側のどんよりとしていた気分も晴れ渡る。 でも現実はそうだろうか? 絵に描いたようなヒーローなど存在するわけがないし、悪特有のずる賢さのもとに、次々と正義が買収されていくのは歴史が証明している。例えば、立派な志を抱いた若き政治家が
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