2019年1月30日のブックマーク (1件)

  • 歌追い人〜アパラチアの美しい風景の中で歌い継がれた“幻の歌”を集める

    『歌追い人』(Songcatcher/2000) アメリカ大衆音楽の形成にあたって、アイルランド系移民たちが果たした大きな役割、その苛酷な歩みは、別コラム「黒人の“ブルース”に呼応したアイルランド系移民の“ハイロンサム”」に詳しい。 ヴァージニア、ケンタッキー、テネシー、ノースあるいはサウスカロライナなどの各州をまたがる山岳地帯アパラチア。人里離れたこの山奥に暮らしていた彼らは「マウンテン・ピープル」と呼ばれ、都市部の文明と接触しないことが原因で「野蛮な人々」と思われていた。 1908年のある日、オリーヴ・キャンベルという女性が夫と共に、ほとんど誰も訪れることのなかったアパラチア一帯を旅して渡り歩いた。彼女が魅了されたのは人々が歌い、踊る音楽。祖国から持ち込み、母から娘へ、祖母から孫へと歌い継がれた歌の数々……そこには“幻の歌”が大量に残されていたのだ。彼女はこの素晴らしさを世に広めようと

    歌追い人〜アパラチアの美しい風景の中で歌い継がれた“幻の歌”を集める