2019年8月28日のブックマーク (1件)

  • マンハッタン〜ウディ・アレンは「音楽一つで都会の表情が変わる」ことを教えてくれた

    『マンハッタン』(Manhattan/1979) ウディ・アレンの映画を観るといつも感じることがある。都会で暮らしていることがちょっとだけ嬉しくなるのだ。 と言ってもウディ自身が「不必要な精神問題を次々と作り出すマンハッタンの人々」と指摘しているように、その感情は自己中心的な都会人に向けてではない。いつもより深い愛着を感じてくるのは、馴染みの通りや風景といった街の表情に対してだ。 ウディ・アレンはニューヨークを強く愛する人だが、他の監督では決してロケ先に選ばないようなマンハッタンの「吐息的な場所」をフィルムに捉えるのが得意な人。 それは働く場所、遊ぶ場所、買い物する場所、飲する場所といった種々雑多な喧騒が集まるところであってはならない。時には川沿いから、公園の舗道から、アパートの窓から、誰もいない博物館からといったように、人々が気張らなくてもいい場所から「最も都会的なショット」を映し出せ

    マンハッタン〜ウディ・アレンは「音楽一つで都会の表情が変わる」ことを教えてくれた