トヨタ自動車が、2010年度下半期(10年10月〜11年3月)の想定為替レートを、現行の1ドル=90円より10円円高の1ドル=80円に修正する方針を固めたことが24日、分かった。 1ドル=81円前後で推移する円高は当面続くと判断した。これに伴い11年3月期連結決算では、下半期だけで約1500億円の円高による為替差損を追加で織り込むことになる。 日本の製造業を代表するトヨタの判断を背景に、今月下旬に本格化する上場企業の9月中間決算発表でも、想定為替レートを1ドル=80円程度に修正する企業が相次ぎそうだ。 トヨタの業績は、ドルに対して1円円高が進めば、連結営業利益が年間で約300億円目減りする。半年間の影響は約150億円で、10円も円高に見直すことで利益を約1500億円押し下げる計算となる。