5月24日、オーガニック食品に特段の健康増進効果は認められないとの調査結果が発表された。写真はフランスのモンタリベにあるオーガニック食品店。昨年8月撮影(2010年 ロイター/Regis Duvignau) [ニューヨーク 24日 ロイター] 健康増進に役立つとの考えから「オーガニック」をうたった食品を選ぶ消費者が多い中、そうした有機栽培の食品に健康を増進する栄養学的効能は特に認められないとする研究結果が発表された。 英国のロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究チームが検証を行い、米国臨床栄養学ジャーナルでレビューを発表した。調査は、過去50年間に科学文献に掲載された計162の論文を検証する方法で実施された。 それによると、有機栽培の食品が通常栽培の食品よりも優れた健康増進効果があるかどうかを適切に調べた研究の数は「失望するほど少数」だった。また、研究の多くは体内で抗酸化を活性する機能など、