多くのアマガエルがリズムを合わせて鳴き交わす合唱には、知られていなかった法則があったと、理化学研究所脳科学総合研究センターと京都大などの研究チームが27日、科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。 カエルは求愛や縄張りを示すために声を合わせて鳴くと考えられるが、鳴き声を聞き分けて記録するのが難しく、具体的な鳴き方はよくわかっていなかった。 理研の合原一究(いっきゅう)・基礎科学特別研究員と奥乃博・京大教授らは、半径30センチ内でカエルが鳴くと光る装置を開発。京都市や隠岐(島根県)、屋久島(鹿児島県)などで、水田のあぜ道に40~50センチ間隔で40~60個を並べて観測した。その結果、カエルの雄は0・5~2メートル間隔で並び、1匹おきの2グループに分かれて、輪唱のように鳴くことがわかった。はじめのグループがタイミングを合わせて「ゲッ」と鳴くと、次は隣のグループが一斉に「ゲッ」と鳴く動作