「君たち一人ひとりに、何かしら特技が備わっているのです。君たち一人ひとりに、何かしら人の役に立てる力が与えられているのです。そして君たち一人ひとりに、それは具体的に何であるかを見つける責任があるのです。それを見つける手助けをしてくれるのが、教育なのです」 学校の新学期が始まる9月8日、オバマ大統領は全国の小中高生にテレビ生中継で語りかけた。15分弱の短いスピーチだったが、生徒たちに勉強に励み、学校に最後まで通い卒業する大切さを繰り返し訴えた。生徒それぞれのたゆまぬ努力が、本人の人生にとって大切なだけでなく、国の未来を左右するのだと、諭すように話しかけた(スピーチ全文の日本語訳はこちら)。 大統領のスピーチを聞かせないために学校を休ませる親 多くの生徒たちが、この放送を学校の教室で見た。しかし、見ることができない子供たちも大勢いた。「学校で政治的なスピーチを放送するのはいかがなものか」と反発