5月4日、大阪府泉南市のコンビニエンスストアに乗用車が突っ込む事故が発生。運転していた75歳男性は取り調べで「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話したという。 高齢ドライバーによる事故は後を絶たない。原因としてよく耳にするのがブレーキとアクセルの踏み間違いである。深刻な社会問題となっているにもかかわらず、抜本的な事故予防策はなかなか出てこない。 国や自治体は65歳を超えた高齢者に「免許自主返納」を盛んに促しており、3月から施行された改正道路交通法では、75歳以上の免許更新時の認知機能検査体制が強化された。もちろんこれらの対策は一定の効果をあげることだろう。しかし「年齢で一律に区切る」という対応は、高齢者から「生活の足」を奪ってしまうという“副作用”も指摘されている。