ネットと新しいデヴァイスが密接に結びつき、「次」の常識が生まれている。「モノのインターネット」は、イノヴェイションは、ぼくらの生活に何をもたらしうるのか。そしてこれからの組織、社会、ビジネス、そして働き方はどう変わるのか。その黎明期からインターネットとともに歩み、最新刊『ウェブとはすなわち現実世界の未来図である』(PHP新書)にまとめた小林弘人に、訊いた。 ──「モノのインターネット」(Internet of Things)という言葉が広く語られるようになってきましたが、それ自体、どんなポテンシャルをもっているんでしょう? 大事なのは「それで何ができるのか」ということ。提供できる体験が何なのか考えたうえで、デヴァイスとインターネットをいかに協調させるかをデザインする必要があります。それも、モノをネットにつなげることをユーザーに意識させることなく、です。 かつての「PC中心主義」は、インター