今秋40周年を迎える米国の老舗アウトドアブランド、パタゴニア。決して妥協せず、良質な製品を作り続ける中堅企業として、日本のアウトドアファンにも人気がある。そんな同社は、米国でビジネスがもたらす環境危機にいち早く警鐘を鳴らした草分け的な存在。長年にわたってみずから環境や社会に対する責任に取り組み続けてきた。いまや世界に冠たるグローバル企業の多くが、パタゴニアの取り組みに注目し、アドバイスを求めに来るという。近い将来、企業が直面するという「持続不可能な世界」とはどんなものか。求められる「レスポンシブル・カンパニー:責任ある企業」の姿とは。創業者の甥として創業初期からパタゴニアを支えつづけてきたヴィンセント・スタンリー氏(グローバル/マーケティング担当副社長)に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン・小尾拓也、撮影/宇佐見利明) 自然がみずからを再生できなくなる? 目前に迫りつつある「持続不