「具体的なことを考えるより、このオリンピックをどうとらえるのか? どういうコンセプトで行うか? ということが重要で、それがないまま動くと、バラバラになってしまうと思うんです。クリエイティブ・ディレクターみたいな役職を設置する、ということも重要で、そういう人が全体をまとめないと、なんとなく表層的になっちゃうと思います。だから、まずそういうことをメッセージしたい。ホントに。 コンセプトの中身は、まだポンとは出てこないけど、大きいテーマはやっぱり“コミュニケーション”だと思いますね。この単語だけ聞くと平凡だけど、実は日本人って、コミュニケーション下手なんですよ。たしかに日本人同士では深いコミュニケーションをしています。あ・うんの呼吸とか、言わないほうが美しいというのがある。でも、それはハイ・コンテクストといって、たくさんのカルチャーを共有しているからできること。それに対してグローバルではロー・コ
![東京五輪構想計画──佐藤可士和編](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/780a1464bad706caeb8eb33fb2d7dd974a4e75bb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.gqjapan.jp%2Fphotos%2F5d2713ef1e86ab00088f7b8c%2F16%3A9%2Fw_1280%2Cc_limit%2F129_olympic_creator_01_eyecatch2.jpg)