「悲観論」の高まりたとえば、大半のアメリカ国民が国の将来を危ぶんでいるようです。米国心理学会の調査によると、アメリカ人の63%が自国の将来について悩んでおり、59%が「自分の記憶にある限りでは、今が米国史上最悪の状況」と考えているといいます。 こうした考えは、「悲観論」に由来するものでしょう。「悲観論」とは、ある社会や組織の状況が、時とともに悪化の一途をたどっているという、認知バイアスのかかった信念で、どんな事実があろうともそう考えてしまうことです。平たく言えば「かつてのようなよい時代は二度と来ない」といった考えです。 最近は「2017年はひどい年だったね」とか「これ以上悪くなることはあり得ない」という物言いをしょっちゅう耳にする気がしますが、こうした認識は間違いです! 今以上に悪い状況は明らかにあり得ますし、そういう過去が存在しました。昔にさかのぼるほど、過酷な状況が見られました。 現在